珍三カルビ
Address 大阪府大阪市中央区瓦町2丁目1−11
TEL 06-6205-2959
最寄駅 堺筋本町駅
駐車場 無し
古い大阪焼肉雑誌を読んでいる中でこの珍三カルビの名前は知っていました。その際にはキムチの有名店での紹介でしたが、利用してみてキムチだけではなく肉もサイドメニューも素晴らしいお店であることが判明しました。
あえて古豪という表現をさせてもらいますが、大阪に根付いた焼肉屋の実力を体感できる素晴らしいお店ですね。
大阪の焼肉屋の本領発揮。生センマイ刺しが堪能できるのはありがたい。
東京在住で、趣味が肉なので多くの焼肉・ステーキ・鉄板焼き・その他肉料理を東京でも食べていますが、「肉の平均値」を問われると、やはり関西には敵いません。
特に鮮度抜群の刺し系とホルモン、後は肉に下味をつけての料理方法と且つつけダレ。つまり全部負けています。
今回、珍三カルビさんでもおいしい生センマイ刺しを食べることが出来ました。
珍三カルビではキムチも本格的なキムチで評価高かったです。
街の焼肉屋にふらっと入って、焼肉レベルが高いのが焼肉の街たる所以です。砂糖たっぷり系でも無く、かといって酸っぱくなっているキムチでも無く、辛さと美味さが共存するキムチです。
これが昔から評価されていたという事であれば、ネットやSNSなどが無い時代でも美味しいモノを求める人の情報網はすごいですね。
そして雑誌が担っていた分野も大きかったのだなと唸ってしまいます。
肉系は脂分多めなので、おじさんになった人は、「上」は頼まなくて良いかも
初めての焼肉屋はどのレベルの肉のオーダーで、どの程度の肉が出てくるかが分からない点が、面白さと共に苦しみの要因になります。
私はいつも
- 上タン(特上があれば特上)
- 上ハラミ
- 上ロース
を頼んでそれぞれのレベルにて焼肉屋チェックをしています。
上タン
上タンは少し残念な部位でした。タンは根元に近づくほどに柔らかく脂の乗りも良くなりますが、このタンは中央付近及び周辺の部位もそぎ落としてはいないと思います。
もちろん、周辺もおいしいのですが固さの要因はこの部分に有りますので出来たらカットして中央に近い部分を味わいたいものです。
しかし、そこは焼肉の町大阪、たぶんですがこの肉は冷凍されておらずチルド状態からの提供だと思います。臭みもなくおいしかったです。
ハラミ
上ハラミは、もっというとハラミはハラミの中でもどの部分が出てくるのかが、頼んでみないとわからないのでギャンブル的要素が実は有ります。
一般的にハラミと呼ばれている部位にも、「さがり」「カクマク」と二つの部位に分かれるのですが、脂がほぼ無くて赤身っぽいのがさがり。今回提供されたような脂分も含んでいる部位がカクマクとなります。(他の呼び方も有ります)
多くの焼肉屋では並ハラミを頼むとサガリが出てくるので、ハラミは脂分が少ないと思っている人も多いですが、上ハラミ以上をオーダーしてカクマクを味わうようになると、脂分ものっていて非常に美味しいです。
ハラミが好き!という人の話を聞いてみると厳密にはカクマクが好き!と言っていることが多いです。
珍三カルビさんの上ハラミもカクマクでして、とてもおいしかったです。
上ロース
この上ロースは結構きつい上ロースでした。
牛の肉の評価には一般的に良く知られるA5等の評価とは別に、脂肪分の割合を示すBMS(ビーフ・マーブリング・スタンダード)というモノが有ります。脂肪の分布具合を1~12段階で示すものですが、この上ロースは最高ランクのBMS9~12は有るのではないでしょうか。
中々見ないレベルです。個人的感覚だとBMS8を超えてきた時点で、それはほぼ肉ではなく脂です。
気になる会計はお酒を飲んで二人でたらふく食べて、一人8,000円程でした。
珍三カルビさんで二人で腹いっぱいにご飯を食べて、酒も適度に楽しみましたが、一人8,000円程だったのでそれほど高いお店ではないと思います。
また、個人的に肉のオーダーが偏っているので、もう少し「並」で構成すれば料金を減らして、量を増やすことは出来ると思います。
堺筋本町駅付近で焼肉を食べたい時の参考にしてみてください。
ごちそうさまでした!!
大阪エリアでの焼肉屋食べ歩き
有名店から隠れたお店までとにかく雑多に食べ歩いています
印象に残ったお店たちを一部ご紹介
浪速焼肉 肉タレ屋:食べ歩きの醍醐味、こんなお店にであるからやめられない
かっぱ梶岡:とりあえず500店以上食べ歩いて一番うまい
肉匠なか田:高級ですがその価値はありますよ
平和:天王寺駅前の一人焼肉最強店
新楽井:ゴーグルかけてモクモク回避!
多平:なんばで焼肉と言ったらここ
やっちゃん:東京にも進出 うまくて楽しいカウンター焼肉
板前焼肉一斗:大阪焼肉史、いや全国の焼肉史を語る上で外せない店