浪速焼肉 肉タレ屋 (大阪府大阪市天王寺区)
Address 大阪府大阪市天王寺区寺田町2丁目2−7 エースビル 1F
TEL 06-6776-9393
最寄駅 寺田町駅
駐車場 無し
天王寺駅で目当ての焼肉屋にことごとく振られ、彷徨い歩いて到達したのが寺田町にある「浪速焼肉 肉タレ屋」
下調べもせずに利用したので、正直期待はしていなかったのですが、ごめんなさい、すごくすごく美味しい焼肉屋でした。
鹿児島県の黒毛和牛雌(未経産)にこだわったお店
鹿児島県出水市にあるやまさん牧場にて育てられた、黒毛和牛雌牛にこだわっているようです。
当店で使用している黒毛和牛は、全て鹿児島県出水市にある直営牧場やまさん牧場で飼育している、黒毛和種、雌牛(未経産)のみに拘り、オーナー自ら吟味、厳選しております。どうぞ安心して最高品質の黒毛和牛をお召し上がりくださいませ。
焼肉が好きな方や牛肉が好きな方は、ふむふむなるほどと唸るわけですが、一般的には何が注目すべきポイントが分かりにくいと思うので解説すると、
素晴らしいポイントは雌牛という点です。
多くの牛肉は黒毛和牛と書いてあっても去勢(小さい時にたまたまを、、、ひーーー)が過半以上をしめています。
雌牛は子供を産む重要な仕事を担っており、反面雄牛は種牛となる優秀な牛以外は子孫繁栄の点においては利用価値がありませんので、小さい時に去勢してしまいます。
去勢することにより、雌牛に近づけるということなんですね。男性ホルモンが出続けていると筋肉ムキムキ硬い肉になりますが、去勢することにより程良いムキムキになりすぎることを防ぐことができます。いや、雌牛に近づけることができます。
つまり、美味しいのは雌牛でそこに近づける努力が去勢ということは、初めから雌の牛さんたちはそれだけでポテンシャルが高いとも言えます。
まあ、こう書かれていても食べておいしくなければ意味がないわけですが、実際に食べてみて素晴らしく美味しかったわけですから、個人的には大満足です。
タンもハラミもロースも最高に美味しかった
食べた肉達は
- 最強の並ロース
- 最強の赤身(ヘレ)
- 上塩タン
- 特選ハラミ
です、最強が並ぶ点に違和感がありますが、それぞれの分野で最強なのだと割り切りました。
お店の名物のひとつである最強の”並”ロースは、1,320円という値段だけみると並ロースじゃないでしょ!!と突っ込みたくなる気持ちはありますが、値段以上の価値は確実にある一品です。食べてみると、これが1,320円で食べられるのは確かに最強だと納得せざる得ない一品です。
非常に素晴らしかった。
唯一最強の赤身(ヘレ)だけ、もう少し旨味が欲しいなと思ったぐらいで(十分美味しかったですが、他の肉に比べるとという意味で)
タンもハラミもカット・もみダレの味付け、そしてもちろん肉の旨味ともに素晴らしく、にんまりしながら食べ進めました。
上塩タン
厚切りも有りましたが、初めて行く店だと厚切りは頼むことは少ないです。タンとハラミの厚切りってすごく焼くのも食べ時も難しいですし、この二つの部位に限って言えば、あまりに厚切りなカットってそこまで美味しく仕上がりません。
最終調理者がお客(素人)である焼肉という料理の難しさがでる食べ方だと考えています。
ということで、普通の厚みの上塩タン
このタンも素晴らしく美味しかった。タンは脂分の多い部位で、肉汁とあふれ出る脂分と食感を楽しむ部位(個人的意見)
この3つが絡みあいよだれも出てきてしまい、口の中が大変でした。思い出したらいますぐ食べたい。
最強の並ロース
このお店、もみダレ・つけダレともにタレの味が本当に素晴らしくて、よくある肉の素材だけで勝負している焼肉屋には10回ぐらい食べて勉強してほしい構成でした。
肉がどんなに素晴らしくても味付け無しで焼いてタレ付け食べたら、乱暴言えば家で肉焼いて食べているのと変わりませんので、焼肉はやっぱり店側のセンスが出る料理ですね。
特選ハラミ
適度な厚みと素晴らしき下味により、ご飯がいくらあっても足らないハラミへと変貌しておりました。
最強の赤身(ヘレ)
うまい、うまいのですがやっぱり他の部位のほうが印象に残っている、もし友人に浪速焼肉 肉タレ屋のおすすめを聞かれたら、どうしてもヘレよりロースを進めると思いますから、やっぱりロースの方がうまかった。
ご飯までおかわりしてガシガシ、肉と米をたべまくりました。
この焼肉屋が有名でなければおかしいです。それほどに私的には唸ってしまったわけです。
素晴らしき焼肉たちを支える「つけダレ」
この店つけダレがさっぱりテイストで非常に好み、美味しい。
去勢牛に対して脂のくどさが無いのが雌牛の特徴ですから、霜降りたっぷりの肉を頼んでも脂が楽しめ=美味しく食べることができる焼肉屋だと思うのですが、その特徴にマッチした素晴らしいタレでした。
↑後半は肉の脂によって最初のきりっとしたタレの味がぼやけてしまった。
願わくば脂分が多い肉を食べ進めるとつけダレ自体がぼやけてくるので、できたらもっと大きな皿で大量にだすか(浅草本とさやのように)もしくは、途中でフレッシュなタレに交換したりできるシステムがあると、もっとずっとずっと美味しい焼肉として楽しむことができると思います。
久しぶりに食べ歩きの醍醐味を感じたお店だった
ふらっと入った焼肉屋でこれほどの焼肉を堪能できるとはおもいませんでした。
価格も手が届きやすい価格帯の肉達が多く普段使いにも最適な焼肉屋だ!!と勝手に判断しました。近くに住んでいる人がうらやましいレベルです。
有名店だけを食べ歩くのもよいですが、やっぱり自分の知らない、認識していないお店でこれだけの焼肉食べることができると感動しますね。
食べ歩きの醍醐味を再確認できたお店です。