焼肉図鑑

食べ歩いた焼肉屋を記録しているブログ 日本全国の焼肉屋を食べ歩き記録することが目標

埼玉県川口市 興隆 皆様、黙って「上」を頼んでください 美味しいですよ

興隆

Address 埼玉県川口市朝日5丁目2

TEL   048-225-2663

最寄駅   南鳩ヶ谷駅

駐車場   有り

 

1階が吉田食肉という卸、2階が焼肉屋という恐ろしくも素晴らしいつくりの焼肉屋。川口に約10年ほど住んでいたのですが、地元民からの人気も高く、「美味しい焼肉屋はどこか?」の問いに一定数の回答が集まっていた地元民にも人気有りな店です。

人気店なので予約を取ったほうがよいですが、席数も多いので比較的利用もしやすいです。悩ましい。

 

肉屋が経営というとことで脳裏によぎる一抹の不安

焼肉食べ歩いている中で、個人的に設定している不安要素の一つが「肉屋が経営」している焼肉屋です。

 

意外に思われるかもしれませんが、私の好みの焼肉である「タレがバチっと決まっている」と照らし合わせると、その答えが出てきます。

 

肉屋が経営している焼肉屋って「肉の味で勝負」「美味しい肉だから味付けは最低限で」と考えていることが多く、

簡単に言ってしまうと店オリジナルな味付けが無く、凡庸などうでもよい焼肉を涙を流しながら食べることになる、かなしい焼肉屋が多いからです。

 

興隆も1階が食肉卸の工場となっており、

「地元民に人気」とポジティブな情報を元にした期待と、

 

この肉屋経営の焼肉屋というネガティブ(?)な情報による高まる不安が入り混じった気持ちを持ちました。

 

結果、とても美味しい焼肉屋で満足、大満足です。

 

これから利用しようと思っている方は安心して食べに行って良いですね!!

 

興隆は「上」がおいしい、シンプルなメニュー構成の焼肉屋

メニュー構成は非常にシンプルです。そして「上」のほうが圧倒的に美味しい昔ながらの焼肉屋でもあります。

今回は
・上タン塩
・上ロース
・上レバー
・上ハラミ

を食べました。この内レバーとハラミは1組1品

 

一人一品であることは注文時にお店の人が教えてくれました。

 

全体的に一皿当たりの価格が安く、また「並」と「上」に約2倍ほどの価格差があることも見て取れると思います。

実は私は以前に、人に連れられて利用したことがあったのですが、そのときには注文は他の人が行いました、その方はできるだけ安くという感覚で焼肉食べる方だったので、「並」中心に注文を行い、結果それほど美味しくないな。と記憶したことを覚えております。

 

今回、自分が注文できる立場で利用し、上を中心にオーダーしてみて興隆の評価は全く変わりました。

この店は、昔ながらの見た目、雰囲気そのままに並と上で大きな差があるお店ですね。

 

美味い焼肉を食べたいのであれば上を中心に注文したほうが満足感は高まると思います。

 

和歌山のレトロ焼肉屋でも思ったが食品サンプルがある焼肉屋は「上が美味しい説」を提唱しても良いと私は考えています。

 

バッチバチに味が決まっている焼肉は私好みで相当良かった

 

素材本来の味なんて咀嚼してたら出てくるだろ。とかなり偏った考え方な私。

 

もちろん焼肉も、味付けがあってなんぼ。

味付けしてない焼肉なんて、営業努力の放棄としか思いません。

 

興隆の焼肉は、そんな端っこを歩く私の脳髄にガツンとくる味わいでかなり好みでした。

 

上タン塩

上タン塩は昨今の上品なカットではなく、漢を感じさせる極太バラ切りに塩だれで濃厚な味付け。

 

一切れ一切れごとに厚みが異なり、また一枚の中でも厚みが異なるため焼くのは難しいですが、それゆえの食感とうまみのグラデーションが自然発生し、これはこれでよいかッとですね。

 

昔はよく見た、このカット。

古き良き焼肉を思い出させてノスタルジックな想いを強くさせます。

 

上ロース

 

見てください、この照り。

 

いま、頭の中で焼肉屋独特の少しだけ塩分を感じる、それでいて独特な甘い匂いを想像してみてください…

 

そう!!それです、この上ロース焼いているときはその匂いが目の前に充満します。

 

この匂いで焼肉がまずかったことが無い、高松で食べた焼肉を思い出してしまった…あれもうまかった。

 

素晴らしい蕩けぐらいで、もみダレとの相性もすばらしいです。御飯がいくらあっても足りませんね。

 

上ハラミ

 

反面、上ハラミは限定品とハードルが上がったあとに食べると少し物足りなさを感じます。

とてもおいしいハラミでしたが、タンのときにはメリットに感じた1切れごとに大きさや厚みがかなり異なるカットは、

ハラミだと食感が異なりすぎて、なんだか全体がぼやけてしまう印象。

部位でこれほど違うとは…やっぱり焼肉って奥深い「料理」ですね。探求があって初めてそれぞれの解に行き着くわけです。ただ肉を適当に切って焼いて食べているわけではないんですよ。

とにかくこのハラミは、運試し的な要素を楽しめるのであれば有りなメニューです。

 

上レバー

 

この日一番良かったのは上レバー。焼いても臭みがでず、トロっとした食感が非常に素晴らしい。とてもおいしいレバーでした。

この日はレバーの臭みハンターと一緒に焼肉していたのですが、美味しい!!と食べていたので、私のバカ舌もあながち間違ってはいなかったようです。

 

興隆の接客は難あり??いいえ、そんなことは無かったですよ

クチコミ情報などを見ていると店員の方の態度が気に入らない的なクチコミもあり、少し不安な気持ちで利用したのも事実。

 

でも実際には全然そんなことはなく、きびきびとした動きが特徴的な対応でした。

 

 

敢えて言うのであれば、

お店の方たちのこだわりというかルールがしっかりとしているため、それが合わない人はまあ無理かなという印象。

 

 

細かくお店側で「これやらないで!!」とか「これは有料です!!」

とわざわざ全部紙で書いて貼っていてくれるんですよ。この辺の温度感が重要かなと。

私は全然気になりませんでした。

普通に食事楽しめる方であれば、そんなに気にならないです。

 

この興隆ですが、「つけダレ」がさらにパワーアップしオリジナリティがあったら、もっともっとファンが喜ぶすごい店になるかもです。

また利用したい。そんなお店でした。ごちそうさまです。