東京と大阪では焼肉に関する用語において、異なる呼び方をするモノがいくつかあります。これを知らずに食事してしまうと
東京に慣れた人は大阪で、
大阪に慣れた人は東京で焼肉用語が伝わらず、適切な焼肉体験をすることができない可能性が高まります。
しっかりと差を理解しておきましょう
七輪とカンテキ
炭火の店でおなじみの、焼きをつかさどる器具も、東京大阪で呼称が異なります。
多くの店で
東京 ⇒ 七輪
大阪 ⇒ カンテキ
と呼びますのでご注意ください。
私は千葉県出身・東京在住のため最初は「カンテキ」と本当に呼んでいるのか信じられなかったのですが、
関西地区の雑誌 Meats Regional(ミーツ リージョナル)の特集を読んでから、
本当に大阪ではカンテキっていうんだなと納得しました。
出典:Meats Regional(ミーツ リージョナル) No236 2008年2月1日号
焼肉業界の永遠のテーマの一つでもある、ガスロースターなのか炭火なのか?の特集を見ると、ロースターの対極にあるのは「カンテキ」です。
関東だとここは「七輪」になるのではないでしょうか。
なぜカンテキなのかを調べてみたがわからなかった
大阪を含む関西圏において七輪がカンテキと呼ばれる理由を調べてみましたが、こちらはわかりませんでした。
↑真偽不明ですが七輪を販売している会社から出されている情報
大阪で焼肉する際に「カンテキ持ってきます!」などと言われたら、火が来るのだなと覚えておきましょう。
ヒレとヘレ
フィレ肉の表現が東西で異なります。
東京 ⇒ ヒレ
大阪 ⇒ ヘレ
とわずか2文字の中でそんなに表現変えなくてもと思う訳ですが、関東・関西ではヒレとヘレと呼び方が異なるのでご注意ください。
由来を調べてみると壮大な歴史が絡んでいた
ヒレとヘレの理由を調べてみると既に先行して調べている情報がありました。
詳しくはURL内の記事を読むのが一番良いと思います。
出典:コトノハ図鑑
明治時代の日本人は"フィレ"と言えなかったと言う。例えば、「フィリピン」は「フイリピン」、「フィルム」は「フイルム」と言っていた。そこで、「フィレ」が発音しやすいように関西では「ヘレ」、関東では「ヒレ」に変化したという。
出典:コトノハ図鑑
「ヒレ肉」と「ヘレ肉」...どっち? なぜ2通りの呼び方が存在するのか徹底調査! (MBSコラム) - LINE NEWS
え、、昔ってフィレの「フィ」を発言できなかったんですね。その後に東京と大阪における言葉の規範を守る強さによって分かれてしまったようですが、、、
壮大すぎます。
最近は、大阪でも「ヘレ」表記が少なくなってきているようですが、素晴らしい文化の一つですので、無くならないでほしいなと願っております。
ギアラとアカセン
牛の第四胃袋の呼び方も東京と大阪では異なります。
東京 ⇒ ギアラ
大阪 ⇒ アカセン
となります。
ヒレ・ヘレ問題よりもこちらの方が一般庶民の私からすると大きな問題です。最初アカセンとか言われてもどの部位か分からず困惑しましたから。
当ブログ「焼肉図鑑」では、焼肉の部位を語呂合わせで覚えよう!という企画も行っていますが、このギアラ・アカセン問題が絡む胃袋の呼び方の際には苦心しました。
結果出来上がった語呂合わせは
ミノハッセンギャー(ギャーは赤文字)
となります。みのも〇たが8,000円持ってギャーとも言えます。
ミノ(第一胃袋のミノ)
ハッ(第二胃袋のハチノス)
セン(第三胃袋のセンマイ)
ギャー(第四胃袋のギアラ)
ギャーの文字は「赤」で覚えておくことにより、アカセンを表現したのです。
焼肉の部位を語呂合わせで覚える 牛の胃袋の名称を簡単に覚える方法 - 焼肉図鑑
アカセンは赤センマイと呼ばれることもあり、第三胃袋のセンマイよりは赤いから赤センマイ、そこからアカセンと変移していると考えられます。
関東ではなかなかアカセンと呼ばないので、大阪の焼肉屋で困ることになりますからご注意ください。
東京・大阪で異なる焼肉用語については常に調べていますので、新発見があったら追記していきます。