谷椿(長野県松本市巾上)
Address 長野県松本市巾上3−3
TEL 0263-33-1511
最寄駅 松本駅
駐車場 無し
長野県松本市の玄関口松本駅から歩いて2分ほどで谷椿に到着
この店、完全に時間が止まっています。モクモクの店内に置かれたジンギスカン鍋にトレイからそのまま載せられる肉達。見た目もシステムも実に昭和。
名物店主が繰り出す軽快なトークと共に食べる肉達は、焼肉屋ってこういうものだよなと思い出させてくれる素敵なお店です。
肉と酒、それが谷椿の流儀
谷椿のメニュー表は実にシンプル
これだけなんです。
肉と酒。これがメインコンテンツ。この二つを楽しむお店という訳です。
このシンプルなメニュー表、驚くこと無かれ。さらに当日の仕入れ状況によっては用意が無い部位も複数あります。
この日はハラミとハチノスが無かったです。悲しい、実に悲しい。
はじめて利用すると驚く谷椿流の肉の提供方法。トレイから直接ジンギスカン鍋に乗せてくれます
皆さんが最初に驚くのは、谷椿流の肉の提供方法ではないでしょうか?
通常、焼肉屋では頼んだ肉は皿に載せられて提供されます。谷椿ではそんな無駄な事はしません。
冷蔵庫の中に入っている肉を入れたトレイを取り出し、おもむろにジンギスカン鍋にがばっと載せはじめます。
そこには計量という概念も無く、全てお店側の感覚で行われるわけですが、非常に気持ちの良い量をのせてくれるのです。
↑がばっと載せられた肉、これで一人前
そして次に驚くのはこの店にトングなどというものはありません。生肉用には割りばしを食事用途は別にもう一膳使用して肉を焼いていきます。
店主曰く、「トングは店が洗っていなければ汚い」という最初は納得してしまいそうな謎理論を教えてくれました。考えると全然理解できない理論ですが、まあ細かいことは言わずに谷椿では肉を食べましょう。
超甘めのタレに付けて食べる肉達はクセになる味わい
谷椿の焼肉はもみダレ無しで、つけダレのみで食すタイプの焼肉です。
この手の焼肉は肉の鮮度とつけダレの味わいが重要となるわけですが、谷椿のつけダレはかなり甘口のオリジナルなタレでした。
私も最初食べたときは、これは甘すぎると思ったわけですが、食べ進めると不思議とこのタレだからこそ肉をたくさん食べられるのかな?と思い始める不思議なタレです。
とにかくタン以外の肉達はこのタレにジャブしゃぶつけて食べ進めましょう。
豚のかしら
タン
ちなみにタンにはレモンなどといった軟弱なものはつけずに塩で食べます。
ホルモン
レバー
黒毛和牛
個人的なおすすめは豚のかしらは旨味が強く食べてほしい一品ですが、火が入るまでに非常に時間がかかるため、一度ボイルされているホルモンと共に頼んでおくとよいと思います。
ホルモンは温まったらすぐに食べることができるので、それを食べながらかしら肉が焼けるのを待ち、酒をグビグビ飲むというスタイルはどうでしょうか?
もちろん、タン・黒毛和牛などでもいいのですが、すぐに焼けあがってしまうので豚のかしらが焼ける前に食べ終わってしまうと思います。やはりホルモンが良い感じなのです。
谷椿を支えているのは漬物かもしれない。さっぱりして酒も進んで非常においしい。
肉をガツガツ食べるのが正解なわけですが、それを素晴らしい体験としてくれているのは谷椿オリジナルの漬物かもしれません。
この漬物があるから、酒も進むし、肉をいくら食べてもさっぱりできるし、いくらでも食欲わいてくるし、正に魔法の漬物。
肉と共にこの漬物も堪能しておきましょう。
松本駅のアルプス口から徒歩2分ほどの距離にある谷椿は、地元の人で賑わう素晴らしい焼肉屋でした。