ばってん
Address 福岡県福岡市中央区白金1丁目13−4
TEL 092-521-0619
最寄駅 薬院駅
駐車場 無し
こぎれいな焼肉屋が増えてきた昨今、でもやっぱり食べ歩きたいのは地元の人に古くから愛されている昔ながらの焼肉屋。
福岡市でそんな方々の需要を満たしてくれるお店のひとつが「ばってん」です。
薄暗くても営業してたよ!勇気をもって飛び込んでみる
博多駅からタクシー移動をしてばってんには向かったのですが、店に到着してよぎる一抹の不安。
どうみても、お店を照らす光量が少ない。
もう閉店してしまったのか?と不安になるほどに薄暗いですが、勇気をもって扉を開けるとそこには昭和時代がそのまま残る、昔懐かしい焼肉屋の姿が活気をもって出迎えてくれました。
ふーー、あぶねー。やってて良かった。
服装は自分が燻製になっても良い服装で訪れてください
ばってんは完全もくもく系のお店ですので、訪れる際にはご自身が燻製になっても良い服装で訪れましょう。
画像だと白いもくもくは少しのように感じますが、実際にはこの5倍は煙いです。
画像にすると煙さが伝わらないマジックがかかっていますね、この画像。
それにしてもスーツで訪れている方々などは気合が入っています。それほどまでにばってんの肉が魅力的ということでしょうか。
頼むべきキラーミートは特上塩タン(厚切り)
ばってんで必ず食べて欲しいのは、特上塩タン(厚切り)です。
もうこれ以外に目に入らなくても大丈夫です。
これさえ食べておけば大満足の一品なんです。
私は焼肉にて厚切りを良しとしていないタイプなのですが、ここまで突き抜けてくれるとむしろ好印象。
正肉に比べてタンは厚切りでも旨味が強く肉汁+脂が大量でもあり、飽きることなく食べられるのがポイントなのかもしれません。
しっかりとタンを炙り、表面に浮き出てきた肉汁がさらに沸き立ったら食べごろです。
お店の人も焼きについてレクチャーしてくれましたので、自信が無い方でも安心ですね。
これがこのばってんでの最強の肉です。口いっぱいに頬張ってご飯をかきこめば、桃源郷が口の中に誕生。うまい。とても良い。
素晴らしき一品でした。
他の肉は味の濃さが最終的な満足度を少しだけ下げている
もちろんタンだけではなく他の肉たちも腹いっぱい食べています。
一品だけ頼んで焼肉屋食べ歩くのができない私。一店入魂のポリシーで腹いっぱい食べないと気が済みませんので。
サガリ
タンまではいかないですが、こちらも厚切りのサガリ。
しかし、いかんせん肉の味が凡庸でした。濃いめのもみダレで味はしっかりと整っていて、サガリ特有の肉汁+脂の洪水に負けない味付けなのですが、そもそもの肉の味が平均点ではいかんともしがたいです。
美味しいですが、とびぬけてはいないですね。
上ロース
サガリよりはこちらの上ロースの方が店の方向性と合致した一品。
脂が多い分、食べ応えがありました。もみダレとつけダレどちらも濃いめの味わいでしたので、脂のくどさをうまく中和してくれています。
これは、ご飯との相性が良き良きです。
上ロースとご飯のコンボは全焼肉好きが愛する味だと思います。
厚切りタンのインパクトが大きすぎる
ばってんでの焼肉体験ですが、振返ってみると厚切りタンのインパクトが大きすぎて、どうしてもそこだけ思い出してしまいます。
全体の満足度という観点では少しネガティブなのかもしれませんが、印象に残った、食事を楽しめたという観点では100点満点のメニューですね。
タンが好きすぎて、牛とディープキスできる!ぐらいのタンラバーの方はぜひ利用してみましょう。私?もちろんできると思います。試したことは無いですが。
サービスのパイナップルが泣かせます
もう喰えない!と限界までお腹いっぱいになったのですが、ここからお店からのサービスでのパイナップル登場。
パイナップルは肉の消化を助けてくれるので、体が求めていることはわかります。
でももうお腹にこれが入る容量が無いんですよ。
お店の人の温かい心で泣き、そしてお腹一杯だけどパイナップル食べる状況に泣き、とてもすばらしい涙溢れる状況でした。でもうれしいです。
おしかったです。厚切りタンが好きな方はぜひ行ってみましょう。くれぐれも服装は気を付けて。ごちそうさまです。