焼肉図鑑

食べ歩いた焼肉屋を記録しているブログ 日本全国の焼肉屋を食べ歩き記録することが目標

大阪府大阪市 又三郎 肉の又三郎は風の化身じゃなくて熟成肉の化身じゃ!

熟成肉 又三郎 Matasaburo

Address 大阪府大阪市住吉区長居2丁目13−13 長居パークホテル内

TEL   06-6693-8534

最寄駅   長居駅

駐車場   無し

 

大阪・日本の焼肉史をたどる上で外せないお店、又三郎にて焼肉ランチと熟成肉ステーキを食べてきました。

長居駅を降りて徒歩5分ほどで、又三郎には到着することができます。

 

大阪焼肉史の一ページを飾るエポックメイキングな店であることは間違いない

なんといっても又三郎の名を世に知らしめたのは「熟成肉」でしょう。

 

今では当たり前に食されていますが、焼肉史を詳しく書いてある雑誌を見てみても、2005年あたりから、広がっていく熟成肉という代物において、又三郎が示した功績について言及されています。

 

2005年 サイエンティストと熟成肉の出会い肉料理のブーム火付け役となった熟成肉だが、「又三郎」のオーナー女史の功績が大きかった。

出典:Meets Regional

 

黒毛ももちろんですが、あか牛にも熟成肉の伸びしろを感じ、今も提供し続けている様などレジェンド店としての風格があります。

 

ということで、又三郎に訪れたら熟成肉を堪能しなければ嘘になってしまう。そんなお店です。

 

熟成肉を食べるのであればステーキがメイン

今回私は昼の時間帯に利用しています。

 

ランチのメニューは焼肉とステーキがあり、熟成肉を食べたいのであればステーキがメインとなるため、当然の焼肉+ステーキをチョイス。

 

二つ食べることになりますが、ステーキは100gから選べますので、焼肉に少し肉を足した感覚で乗り切れます。

 

 

焼肉とステーキを食べたら昼から一万円を超える価格になります。

 

そうなんです、又三郎は高級店です。内装もお金かかっている感じがビンビン伝わってきます。

 

 

従来の焼肉屋とは一線を画すモダンな設えで、お店が入っている長居パークホテルの雰囲気からは少し離れ、高級ホテルに入っている飲食店のようです。
天井も非常に高く、豪華なつくり。

 

ちなみに長居パークホテルの看板はこんな感じ、

 

 

雰囲気が全くあっていないことが分かってもらえると思います。

 

それにしてもランチから1万円なんて、、、と思われる人もいるでしょう。

私もそう思います。

お金持ちなら気にしないと思いますが、ただの焼肉好きからすると結構な出費であることは間違いありません。

 

でも、人生なんのために生きているかと言えば楽しむためですので、私は自分が好きな焼肉という食べ物にお金を投じ、それ以外を少しだけ我慢すればいいのです。

 

と、自分自身に言い聞かせて一万払ってきました。涙。

 

まずは焼肉 網の形状が他の店とは一線を画す不思議な造形美

焼肉については部位ごとに塩とタレでわかれており、お店のおすすめに乗るスタイル。

 

又三郎といえば独特な網の形が有名です。

 

中央が盛り上がり、周辺が沈んでいます。

また四方に行くにしたがってせりあがる形で上を向いていきます。

 

勇気を出してお店の人に理由を聞いてみました。


網は熱による変形でこの形になったようです。

 

それがそのまま焼きに適しているということで、残しているようですが、、、本当ですか?神のいたずらが過ぎます。


私的には最初の最初はその通りだったと思いますが、今はこの形に手でまげて加工していると予測します!

 

タレが良い。私の好きな方向性ではないけど美味しいタレ。

 

つけダレが秀逸で、きりッと切れ味ありながらニンニク風味が少しだけ残る美味しいたれ。

私のドンピシャではない方向性なのですが、非常に良かったですね。

 

肉をガンガン焼いて塩とかタレとか無視して食べていきます。焼肉は勢いも美味しさの重要な要素です。

 

 

ちなみに、全然味と関係ないのですが、これまで食べ歩いた全焼肉屋の中で又三郎の餅が一番デカかった。

 

 

高齢の方は万が一があると死ねるサイズなので注意して食べてくださいね。

 

焼肉という前菜が終わったらメインディッシュとしてのステーキが登場

 

無事に焼肉パートを終了したころに、頃合いを計ったようにステーキが運ばれます。

 


熟成には赤身だろと、あか牛をチョイスしましたがよく考えたら、普段よく食べる黒毛和牛をエイジングしてみたものも試してみたらよかったな…と少し後悔。

 

しかし、一口食べてその気持ちは払しょく。非常においしい。


熟成香が残る肉は、焼き加減は聞かれませんでしたが、しっとりとしたレア。100gじゃなくてもっと頼めばよかった。全然足りないです。

 

 

熟成された肉は表面が固く黒く変色しています。

 

実際に食べる際にはこの部分は食べることができませんので、該当部分をトリミングして肉を切り出します。

 

同じ肉を食べるにしても圧倒的に歩留まりが悪くなりますので、その分価格に反映されて高額になるのは当然のこと。

手間ひまかかった食材を食べるにはやっぱりお金がかかるのです。

 

ナッツのような熟成香が咀嚼のたびに鼻腔をくすぐるのは至高の時間です。なんどもいいます。100gは少なかった。せっかくの機会なんだからもっとグラム数多くしておけばよかった。

 

後悔しながら食べているとあっという間に食べ終わってしまいます。心地よい脂の食後感と、熟成肉以外ではなかなか体験しない脂と香りの余韻に浸って昇天しました。

大げさじゃなく、ちょっと昇天しました。

 

昼から少し贅沢してしまいましたが、その価値がある美味しいお店でした。

ごちそうさまでした。