焼肉図鑑

食べ歩いた焼肉屋を記録しているブログ 日本全国の焼肉屋を食べ歩き記録することが目標

三重県伊勢市 友丸 分厚さと薄味と肉肉しさと~~♪

炭火焼肉友丸

Address 三重県伊勢市宮後2丁目2−2−11

TEL   0596-22-5029

最寄駅   伊勢市駅

駐車場   無し

 

地元の人に聞くと評価が高い「友丸」にて焼肉を食べてきました。お隣の超有名銘柄牛松阪牛を食べられる焼肉屋ということで、わたしもミーハー的に松阪牛を中心に食べてきました。

 

 

松阪牛の「内臓」を食べられるのは産地(の近く)ならではのメリット

 

個人的な持論ですが、松阪牛に限らず銘柄牛の産地で食べるべきは正肉(いわゆる赤いお肉)ではなく、内臓、ホルモンに分類される肉たちです。

 

これは、正肉は日本全国食べることができますが、足の速いホルモン系統は外に出る量が極端に少なくなり、地元だからこそ食べられる確率が高まる。と思っているからです。

 

友丸のメニュー表を見ると…

 

あります、松阪牛の内臓たちが。

 

 

もちろん、これ以外にも松阪牛ではない肉たちの用意もありますが、せっかくであれば食べたくなるのが人の心情

松阪牛を中心に、というよりこのページだけから頼もうと思いオーダーしましたが、品切れもあり、悲しみの自体。

本当はサガリとハラミを食べようと思っていましたが、サガリが無いということで

 

松阪牛のハラミ・ホルモン・特上カルビを食べることとしました。

 

 

分厚い、分厚すぎる友丸の肉たち

 

肉が運ばれてきて驚きました。本当に驚いたんです、なぜなら肉がすごく分厚いから。そして枚数もたくさんあるので、ぱっと見ですごい肉の量だからです。

 

 

「こいつは、、ちょっと難儀しそうだ。」

私は長年の焼肉食べ歩きで蓄積した経験値から、厳しい戦いを覚悟したわけです。

 

なぜなら、分厚い肉の焼肉は本当に難しく、一口目は良かったとしても食事全体の満足度からすると低くなることが往々にしてあるからです。

 

そしてその予見は現実のものとなってしまいました。

 

分厚くカットされた焼肉を見ると、セル戦で失敗したトランクスを思い出す

分厚くカットされた友丸の焼肉を食べながら、私の脳裏に思い出せるのはドラゴンボールでの一コマ。

 

セルと戦うために精神と時の部屋に籠り修行したベジータ、トランクス親子。

 

スーパーサイヤ人のその先を手に入れるために筋力トレーニングにいそしみ、圧倒的なパワーを手に入れながら、

 

それがゆえにバランスを崩し、むしろスタンダードなスーパーサイヤ人状態よりも弱くなっちゃったのではないか?と思わせるシーンです。

 

 

画像出典:ドラゴンボール

 

焼肉もそうですよ、分厚ければいいわけではないんです。(同系統の間違いに霜降りがあれば良いという失敗もある)

 

分厚くなればなるほど、見た目のインパクトは力強くなりますので、肉が出てきたときの驚きは増しますが、実際に食べてみると「焼肉」としての完成度・満足度は低くなってしまうのです。

 

大きな理由としては、肉が厚くなることによりもみダレによる味の付加が非常に難しくなることが挙げられます。

肉が厚くなればなるほど、1切れあたりの肉で考えると、表面積よりも中身のほうが量としては相対的に多くなります。

そのため、もみダレの味わいが肉に対して弱くなります。

 

加えて、厚切りが故に1切れ当たりの脂と肉汁の量も増えます。これは一定ラインまではありがたい話ですが、一定の水準を超えると味付けを上回る水分・脂分が口の中に侵入してくることとなり、やっぱり味わいがどうしても薄まることとなります。

 

過ぎたるは猶及ばざるが如し、やっぱり焼肉には適切な厚さがあり、それを超えると全体的なバランスは崩れてしまうと私は考えます。

 

友丸ではつけダレの皿のサイズも問題だった

 

加えて友丸ではつけダレの皿のサイズも、厚切り肉を食べるのに適していないサイズだと私は感じました。

 

 

皿が小さいの。

 

皿が浅いの。

 

結果、タレが少ないしつけにくいの。

 

一般的な厚さ・大きさの肉であれば十分なつけダレの皿ですが、これが超特厚の肉となると付けられないんですよね、タレが。

 

これが、前述した肉汁・脂の量が多いことと相まって全体的に味がぼけてしまっており、焼いた肉を食べてます、以上。の感想以外が浮かんでこない状態に陥ってしまいます。

 

完全素人な私的な目線でいうと、厚切りで出しているが味が浸透している一斗のように隠し包丁を入れまくり、肉内部に味を浸透させるという手段と、

 

つけダレの皿を深型にしてどっぷりと肉がつけられるスタイルへの変更及び、それに伴いタレも少し変更という手段を思いつきます。

 

といっても私、ずぶの素人なので良い方法なのかは不明です。

 

ただし、わたしが言っているのは一人焼肉のシチュエーションだったからかも知れません。

大人数で食べた場合には、タレ問題は解決しませんが一皿で食べる肉の枚数が減るため、大きな不満足も出ない可能性もあります。

あくまでも一人焼肉をした私の感想として参考にしてくれるとうれしいです。

 

咀嚼回数も多くなるのでいつも以上にお腹いっぱいにはなった

 

分厚さのデメリットをたくさん書きましたが、もちろんメリットもあります。

 

それは咀嚼回数が増えることにより満腹になります。

 

顎がつかれるほどの厚みなんです

 

 

見てください、この分厚さ。

やっぱり量的にはこの店すごい。多人数でお腹一杯食べたいときは最高なのかもしれません。

 

肉についても一応書いておきます。

 

特上カルビ

 

厚みが故に脂がすごく、結構人を選ぶ一品です。

食べ盛りの男の子であればぺろりと行けるかもしれませんが、おっさん一人の焼肉だと強敵です。脂は見た目よりはさらりとしていて食べやすいと思います。

 

ハラミ

 

思った以上に旨味が少なかった。もしかしたらすごくフレッシュな状態なのかもしれません。つけダレは松阪エリア特有のみそだれとの相性が良いです。

 

ホルモン

 

ホルモンは、皿に溢れる水分から考えるに解凍されたホルモンなのかもしれません。少し肌に近づけて確認してみましたが、冷気を感じましたのでたぶんあっている。

でも、そんなことは美味しければ関係ありません。

焼き上げて、これまたみそタレとの相性が良くご飯が進む一品です。

 

本当に腹いっぱいになりました。

一人焼肉の際には一気に頼むのではなく、一皿当たりの肉の量を確認しながら食べ進めることをおすすめします。

ごちそうさまでした!